TOP›内定者の声一覧›「憧れ」から「現実」に、戦略コンサル転職合格者インタビュー
終身雇用制度が終焉を迎えつつあり、「個の能力」が重要視され始めている昨今、戦略コンサル転職を志望する人が増えています。今回は戦略コンサル転職に成功した卒業生の方から転職活動中の対策法について詳しくお話をお伺いしました。
目次
はじめに、戦略コンサルに入りたいと思った経緯について、学生から社会人までの経験を踏まえてお話いただけますでしょうか。
きっかけとして、退社する現職の方で働いていた時にコンサルタントの方と働いたことが一番大きいのかなと思います。彼らのスキルやメンタリティ、働き方も含めて憧れが生まれたことがきっかけですね。現職に大きな不満は持っていなかったのですが、働き方という面でいうとやはり日本の大企業みたいな文化はあり、働いた分や成果を出した分だけ報われる訳ではない環境でした。一方、実際に仕事をしたコンサルタントの働き方を見ると、活躍して成果を出せば出すほど仕事も来るしランクも上がっていくという働き方に魅力を感じました。能力という面では、私が仕事した限りでは例外なく皆さんがプロフェッショナルとして、当時クライアントであった当社の要望にも答えるスキルを持っているなと思ったところがあって、そういう環境で働きたいというのが、一番大きなきっかけですね。
特にそのメンタリティっていうのは、期待に応えようとする姿勢みたいなところですか?
例えば途中の段階で、こういうデータが欲しいや資料が欲しいなど、こちらが短期間で無理な要望もしていたのですけれども、それに対して最大限期待に応えてくれるところですね。
ありがとうございます。逆に自分がその場に飛び込むっていうことに対しての悩みや、不安に思われたりした点などはありましたか?
悩んだこと…そうですね、少なからずやっていけるかなと思いました。皆さんのレベルが高いということは知っていたので少なからず不安というのはあったと思います。ただ一方でその現職で唯一といっていいほど不満であった働き方の面が魅力的であったので、あまり気にはしなかったのかなと思います。
やればやるほど評価されて、成果ももらえて仕事も与えられてという点で非常に惹かれたことがあったという訳ですね。
きっかけとしてはそうだと思います。あともう1点、根本としては現職でも戦略に携わる業務を何度かさせて頂いたことがあって、戦略に携わる業務自体の楽しさに惹かれたこともコンサルを志望した理由の1つではあります。
転職に向けた対策というところで主にSTRATEGY:BOOTCAMPに入る前のところについて聞いていこうと思うのですけど、STRATEGY:BOOTCAMPに入る前に何か対策していたのか、その中で中々やりきれなかった点や、上手くできてなかった点などは何か感じられていましたか?
初めにお声掛けさせていただいたので昨年の夏か秋くらいで、その時にコンサルへの志望というところは固まっていて、準備としては巷で売っているようなケースの本を1,2冊は読んでいたと思います。準備状況としてはそんな感じでしたね。
対策していく中で自分としてどう対策していくかについてはどんな感じに考えていましたか?
フェルミ推定やケース面接の基本的な解き方などは学んでいたのですが、教科書的な知識は取り入れてはいたものの、自分の力になっているのか分からないという不安はずっと思っておりまして、それを面接時に力を発揮できるのか不安があったかなと思います。それが今回申し込みさせていただいたきっかけにもなります。
当社のサービスを選んで頂いた理由はどういうところだったのでしょうか?
元々河野さんのTwitterやブログなども拝見させていただいていて、元から関心があったアカウントでした。言い方はあれなのですけど、良いこと言っているなと思っていて、きっかけはそんなくらいだったかなと思います。
それで、実際にフルコミットしていただけるシステムに魅力を感じて入会を決めました。
STRATEGY:BOOTCAMPのサービスで入会前に気になっていた点、心配だった点はありましたでしょうか?
不安という意味では、フルコミットとはいえ、はじめの契約金に関しては私の感覚では少し高いなと感じていた点は正直あり、実際に受けてからではないと判断ができないなと思ってはいました。
実際初回レクチャーとかを受けてみてその気持ちがどのように変化致しましたか?
そうですね、実際受けてから気持ちは固まりました。大きかったのは基本の型やフレームも大事だったのですけれども、実際模擬面接をして、非常に的確な指摘をいただけた点が非常によかったと思っていました。それでここでやっていこうという確信に変わったという感じですね。
実際に入会されてからある程度自習などを我々の方からお願いしていた部分があったと思うのですけれど、その間のケース対策の時間の取り方や、お仕事をされながらということもあったので、1日や1週間のスケジュールをどのような感じで組み立てられていらっしゃったのですか?
そうですね、自習のスケジュールとしては現職の業務があったので、業務が終わった後に、担当講師からも言われていた1日ケース何題、フェルミ何題という課題を夜にやっていました。それに加えて自分は業界知識なども薄かったので、その点を少し+αで対策していたことはあります。
業界知識っていうのは何か見られたりとか本を読んだりとかですか?
そうですね、本当に常識的なところを知らないことも多かったので、例えば、そのケースのテーマでもいただいていたRTAなど、最新技術のごく一般的な所の基礎を把握しておく必要があると考え、勉強はしていました。基本はケース・フェルミを1日4,5題解いていました。
河野さん、これは講師の立場から見ても自習をちゃんとやっている人やらない人で結構差がつくと思っているのですけど、どうですか?
そうですよね。理解できるっているのと自分でできるっていうのは全く違う次元の話なので、その講義では当然講師がこういう風の解き方もあると言うと、美しく聞こえるのでなんか分かった気になるのですけれども、いざ自分でやろうとなると機械的に当てはめてもできないので、自習で自分の業というか懐の刀に入れて行くっていうそういうプロセスがとても大事だと思います。
自習でのケース、フェルミの解き方について、1日4,5題という分かりやすい宿題ではあるのですけれども、自習で4,5題やるっていうのは何をもってやったと言えるのかという点が大事で、適当にやっても4,5題やれたということになる訳で、深くしっかりやったことを当てはめられるのかというところまでやらないとそれはもう自習と言わないのですけど、一方で延々考えても1題1題すごい時間がかかってしまったりするので、やりすぎということもあって、ある程度のところではさっさと講師に聞いた方がいい場合もあったと思いますね。その辺のバランスを含めてどのような感じで1日4,5題を解いていましたか?
おっしゃる通り、カフェにこもってケースをやると、段々やっているつもりでも途中で雑に終わってしまって、ただ数をこなすことが目標になってしまっているなと思いました。私が実際にやっていたことは家とかでしかできないことだと思うのですけど、実際に声に出して面接だと思ってやると最後の落とし込みまでやれるなという点は私自身良い自習方法だと思っています。実際に分からない点がでた場合は、リスト化してすぐに聞いてしまいました。深く考えすぎると違う方向にずれていくことがあったので、その点は気を付けました。最初は的外れなことで悩んでしまうことも多かったので、すぐに頼ってしまっていたのかなと思います。
おっしゃる通り、自分だけで自習をやるととんでもない方向に時間を使ってしまって全然身にもならないし意味もないなって思ってしまうことはありますよね。なので、もちろん講義を聞くのは大事ですが、あくまでそれがスタート点で、自習も一人でやっているとまた明後日の方向に行ってしまうので1日5分でもやりとりできたら方向修正ができてすごくよかったですよね。
毎回1週間に1回面談を設けさせて頂いていたので、ある意味それが区切りになっていて、それまでに自分のレベルを上げるというラインがあったのは良かったなと思います。かなり緊張感を持ってやっていたので、面談までにレベルアップのためにここを上げてとかも意識してやっていたのが良かったかなと思います。
複数回模擬面接をレクチャーの中でしていくことがあると思うのですけど、回を追うごとに自分の中の感覚でどういう成長の実感ができてきたのか、成長したけどまだここは甘いなとかなど、どんな感じで成長していったイメージですか?
そうですね、やはり毎回弱みの部分はありまして、考え方という点を毎回的確にご指摘いただけたので、それが回を重ねるごとに段々と弱みではなくなりました。全部で十数回受講させていただいたのですが、最終的には弱みもなくなって面接への自信にも繋がったのかなと思います。
河野さん、生徒によってそれぞれあると思うのですが、回数によってどういう風に成長していくイメージなのですか?
どの方も基本的な形とした時に三等分段階があるかなと思いまして、やはり最初の前半は皆さん何をすればいいのか分かっていないので、まず型をしっかりと理解して覚えてそれによって思考の広がりの方ですよね、抜け漏れの方はとにかく無くすという意味では型を覚えればそれなりのところまではいく、これが前半最初の三分の一くらいのところかなと思いますし。中盤戦に入ってくると考え方の枠だけあっても仕方なくて深さ、鋭さというものを出さなければいけなくて、仮説思考というか議論の鋭さというビジネスのインサイトを的確に出さなくてはいけなくなってくるのかなと思っています。後半戦に入ってくると最後の仕上げなのですが、色んな変化球というか面接でも様々な聞かれ方がされますので、同じアプローチが使えるのですけど表面的には面接官もちょっと揺さぶってくるので、一般的にはビジネスの話には聞こえてこない社会問題の話なども含めて変わった聞かれ方をしても自分の型に落とし込めるというアジャスト力というのを最後につけていくことで最終的に仕上がっていくという人が多いです。卒業生さんもそういったペース感には非常にうまく乗って受かっていった方かなと思っています。
実際に面接を受けていく中で勉強してきたこと、準備してきたことは実際の面接官と対峙した時にどう感じられましたか?
先ほど話にありましたけど、初めに型というか基礎というところを身につけて最終的に望んでいたので、そこは自信に繋がっていたので、面接の際に怖気づくようなことはなかったとは思います。後は話し方など細かい点まで指摘していただいたので、それも面接の際にすごく役に立ったことで、自分自身もそうした考え方を知っていて出すことができた要因の1つになったのかなと思います。先ほど河野さんのお話にもありましたけど、基礎というところをしっかり抑えていたので、変化球がきた際も動揺せずに自分の型にしっかり落とし込めていたのもよかった点かなと思っております。
やはり緊張感的にも普段の時とあまり変わらなかったということもありますか?
そうですね、レクチャーの方があったかもしれないですね(笑)。かなり指摘も鋭いのが来ていたので、同じもしくはそれ以上の緊張感をもってレクチャーを受けさせて頂いていたので、本番で極度のプレッシャーを感じたことはなかったですね。
河野さん、やはり鋭さなどは実際に即してレクチャーをしていたのでしょうか?
そうですね。我々の1つの提供しているものの中に面接官の視点で、面接官なら何を思うのか?などは個社の情報は出せないけれども皆さん面接経験も豊富なのでそこを意識していました。本番の面接では言わないことも沢山あるわけですから、レクチャーでは心では思っていますよという部分も全て言うので、時にはすごくストレートで厳しくする時もあるのですが、普段それでやっていて本番に行くと本番マイルドになってやりやすくなりますよね(笑)。ただ、心のところまで理解して対応していると結果に繋がりやすいのではないかなと思います。
両方にお聞きしたいのですけれど、レクチャーされた時の最初の印象から弱点というかどういう点を意識して鍛えていったのかを教えていただければなと思います。
これは卒業生さんがどう受け取っていたかは分からないですけど、非常にいい意味で典型的な生徒というか、最初のできない状態は本当によく一般的に戦略コンサルを受けて落ちてしまう十人中九人のパターンですね。型もないかと言って型破りの思考力があるわけでもないという典型的な例で、大体戦略コンサルの面接は十人中一人しか受かっていかないものなので、ただ一方で弱みっていういわゆる典型的なところがあってさっきの三つのステップの型を覚え、深さを出し、変化球に対応していくというこの3つの段階において、やはりその順調に伸びたという点に関しては、先ほど話した自身の自習という所、自分で取り組んで一回一回のレクチャー指摘している箇所の咀嚼というか理解をして自分のものにしていくという速度が非常に努力頂いていた分、私が見ている生徒の中でも早い方だったのかなと思うところですね。そこは順調に伸びていったパターンの方だったなと思います。
はじめの1,2回のボロボロ具合っていうものは覚えてはいるので、そういう意味では回を重ねるごとに成長していったのはおっしゃる通りです。深さという意味でも弱かったので、それは段々と回を重ねていくごとに、要所要所ながらも、鋭さは出せるようになってきたのかなと思います。
ケース面接はもちろん1つの面接プロセスですが、その一方で、求められている思考力には深いものがありますよね。今は、ケースを考えることの楽しさというか、そういう所も講義の中で感じられたりしたこともありましたか?
楽しさという意味では、回を重ねていくごとに感じていたと思います。ケースの練習をやるためにカフェに行ってやると思うだけでは足りないと思っており、自然と普段の時にも考えるようになっていったのは、ケースの楽しさが分かっていってこそと思います。最終的には、普段から自動的に自分で考えるようになっていたので、それはよかったかなと自分では思います。
当社のサービスは基本的には転職に向けての訓練ではあると思うのですけど、一方で思考力の基本的な訓練でもあるので、なんかそれが面接以外でも自分の思考がちょっと変わったなという発見や、転職以外で気付きなど意味を感じられた部分はあったのでしょうか?
それでいう、転職するにあたってコンサルの思考法などを自分なりに学んでいくうちに、教えてもらった基本の思考の考え方と繋がることがとても多いこと1つの気付きではありました。後、現職でも基本的な話になるのですが、構造化してどこが重要かや、ドライブ見つけてなどの考え方は現職でも使うことはできたかなとは思っています。どちらかというと前者が大きかったかなとは思います。
今から行かれるファームの雰囲気や人、オフィス、エキサイトメントなどはどのような感じですか?
人は他のファームに比べて思ったより柔らかい人が多いイメージですね。評価制度などがかなり厳しいと聞いていて、The外資っていう評価を聞いていたので、結構イメージはドライな厳しい環境なのかなと思っていたのですけど、人自体はかなり柔らかい感じの人が多かったなという感想です。オフィス自体は現職と近い位置にあるので気まずい印象がありますね…(苦笑)
その柔らかい感じや評価制度が厳しいとかはご自身の考えられるコンサル像と比較してどうですか?
そうですね、評価が厳しいのは大変であると思うのですけど、自分自身それを望んでいたのでそこはフィットしているのかなと思います。人柄という意味では冷たい印象は良いものではないので、柔らかくとっつきやすい人が多いのは良かったかなと思います。
今回の結果を通じて入会料はコンサルの年収を考えたら安いと思うのですが、一般的には結構な高額だと思うのですけど、受けられてみて結果なども踏まえた上で入会料ついてどう思われますか?
それを考えると今受かったから言えるかもしれないですけど、あまりそれは高いなと入る前から思ったことはなくて、実際に受かるために十分意味のある内容だなと思っていますし、最終的に私自身結果が出たというのもあって、高いというイメージは全くないですね。実際に、今の現職の給与よりその分は上がりますし、投資額を回収するのに1年分くらいだと思うので、この投資はあまり高いと思ったことはないですね。
1年くらいで昇格すればもっと差が付きますからね。後は河野(担当講師)みたいなトップファーム出身の人間とマンツーマンで時間をかけて使ってもらって話す機会ってあまりないと思うのですけど、その点で感じられたところや、面白いなと思った点は何かありますか?
非常に一回一回の指摘の質が高いと思いました。最終的には、最後の面接までサポートしていただいたので、贅沢な使い方をさせてもらっているなと思っていました。面接だけでなく、最後は志望動機の相談なども乗っていただいたりもしたので、色々手厚くサポートして頂いたという印象がありますね。
後は、入社後の自身の今後の展望を聞かせてもらえたらなと思います。
そうですね、4,5年したらこういう案件をしてみたいというのはやんわりとあるのですけど、初めの1,2年はすぐに成果を出すことが一番大事だと思っているので、そこに注力したいと思っています。将来的には、現職のこともあって海外の企業の案件をやりたいというのも何となくあるのですが、まずはこの1,2年が勝負だと思っています。その先はまだあまり見えていなくて、ずっとコンサルを続けたいと思うかもしれないですし、他の業界で働きたいと思うかもしれないというところです。
この1,2年が鬼門で、そこをしっかりやりきるというところですよね。
ありがとうございます。では最後になんですけど、これから戦略コンサル転職を考えている卒業生さんのように日系企業に勤められているとか、あるいは他のプロフェッショナルファームに勤められている方々に対して一言、STRATEGY:BOOTCAMPについて感じたことなどをお伺できればと思います。
STRATEGY:BOOTCAMPを受けるというベースで言わせていただくと、始めは型を固めてという点があったと思うのですけど、まずそこを100%吸収することを意識することが大事かなと思います。私自身そこを本当にできていたかというと始めのところは少し怪しいところがございまして、全部100%吸収するのではなくて少し疑いながらやっていたので、全部型を覚えるのに時間がかかってしまったのかなと思います。後々進んでいくと最初に教えていただいた基本の考え方であったり、型というのが重要になってきますし、それを始めにしっかり100%覚えきることが今後の応用だったり自分の考え方の鋭さに繋がっていくところがあったので、100%吸収するぞという気持ちでやるといいと思いました。
応援メッセージがあればよろしくお願いします。
私自身がこれからなので、何とも言えないのですが、私自身、はじめは戦略コンサルティングという業界が全然身近なものではなくて、本当に自分が入れる業界ではないというか、関係ないような業界だと思っていたのですが、段々スキルが上がっていくにつれ、面接が進んでいくにつれ、リアリティのあるものに変わっていくように感じました。思考の訓練を重ねていくうちにどんどん身近になるものではありましたし、本当に内定に至ることができたので、チャレンジすれば誰でも可能性はあるのではないかなと自分自身やっていて思いました。なので、頑張って下さい。
素晴らしいメッセージありがとうございます!本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。