TOP›コンサル業界トピックス›戦略コンサルタントのポストコンサルキャリアパスについて解説
戦略コンサルティングファームに就職・転職を考えている人の中には、その後のキャリアパスの幅が大きく広がるからという志望動機を持つ人も多くいるでしょう。
そこで今回は、戦略コンサルティングファームの出身者の転職先の代表例についてご紹介します。
戦略コンサルティングファーム出身者のポストコンサルキャリアの代表的なパターンは下記の3つが挙げられます。
①大企業の役員・ミドルマネジメント
②スタートアップの創業者・コア経営メンバー
③PEファンド・VCなどのプロフェッショナルキャリア
1つ目の代表的なキャリアパスは、戦略コンサルティングファームを退職後、大企業の役員やミドルマネジメントに就任することです。
戦略コンサルティングファームでは、クライアントが経営陣であるために経営層と視座を合わせて仕事をする機会が非常に多くなっています。そのため、経営に求められるスキルが他の業界で働く場合よりも身につけやすいとされています。
例えば、戦略コンサルティングファームでパートナーを務めた後に辿るキャリアとしては、大企業のCEOやCFO、COOなどを担う場合が多くあります。大企業の経営者として内部から経営に携わる機会が多く、経営のプロフェッショナルキャリアを歩むことができます。
また、戦略コンサルティングファームにおけるマネジャーレベルであれば、特に外資系事業会社からのヘッドハンティングの機会が非常に多く、転職先においても部長や事業部長などのマネジメントを行うポジションで参画するケースがよくあります。
マネジャー前のアソシエイトなどの役職であったとしても、事業会社におけるマネジャーにあたる役職で参画するケースも多くあり、大企業の中でキャリアを積んできた人よりも比較的早く企業のマネジメントを担うポストに就くケースがよくあります。
2つ目の代表的なキャリアパスは、戦略コンサルティングファームを退職後、スタートアップを創業する、あるいは創業時のコア経営メンバーになることです。
戦略コンサルティングファームでは、業界を代表する大企業の経営陣でも頭を抱える課題に対して問題解決を挑み続けます。そのため、業界全体としてどのような課題があるのか、また業界をリードする企業群に勝つレベルでのアイデアやビジネスプランはどういったものかという点についての嗅覚も鍛えられることになり、結果として多くの起業家が輩出しています。
スタートアップにおけるキャリアは戦略コンサルティングファームでどの役職に就いていたかというよりも、実力がものをいう世界になるため、戦略コンサルティングファーム出身の若手であっても経営者として活躍している人も多くいます。
自分自身がCEOとしてスタートアップを創業する場合もあれば、戦略コンサルティングファーム在籍時に広がる幅広い人脈を用いて、知人がCEOを務めるスタートアップにCXOなどのコア経営メンバーとして携わることもあります。
VCなどのプロフェッショナルキャリアを歩むことです。
戦略コンサルティングファーム出身者の中には、コンサルタントとして経営のアドバイザリーを担った経験を活かし、自らが投資側に回って企業経営にテコ入れをする立ち回りをするネクストキャリアを選ぶ人も多くいます。
PEファンドに転職する場合については、基本的には戦略コンサルティングファームでの役職と同じ役職で入ることが一般的です。PEファンドでは買収した会社のテコ入れをするため、事業会社に転職する場合と同様に買収先の経営層に参画しますが、買収先の会社の規模が小さいため買収先の企業のCXOに就任する場合もあります。
VCに転職する場合も投資案件に対して責任をもつ立場に転職することが一般的です。VCによって名称は異なるもののディレクター・プリンシパルなどと呼ばれる役職に就くことも多く見られます。VCにおいては投資先企業のリソースが不足していることも多く、実務面でサポートすることもあるため業務範囲が広いことも特徴です。
これまでご紹介してきたキャリアの他にも、戦略コンサルティングファーム出身者のポストコンサルキャリアは幅広くあります。たとえ一度戦略コンサルタントとしてのキャリアを離れ、自分の夢を追いかけた後でも、もう一度戦略コンサルティングファームに戻るキャリアを取ることは可能です。同様に出産や子育てなどで一度キャリアを退いたとしても、復帰しやすい点も特徴です。
戦略コンサルティングファームの出身者は、ポストコンサルキャリアにおけるアップサイドが大きく、フレキシビリティも得られることがお分かりいただけましたでしょうか。
日本においては、終身雇用制度や年功序列制度が根強く残っている企業も多く、一つの会社に居続ければ安定が見込めると言われています。大企業に勤めている人はとりわけ周囲から転職をする必要がないと思われることも多々あるでしょう。しかしながら、安定していると思われている大企業などでも、アクシデントに見舞われれば、すぐに風向きが変わり経営が傾いてしまうことも事実でしょう。
安定している大手企業からの戦略コンサルティングファームへの転職は、一見大きなリスクを負う選択のように見えますが、実際は会社から独立した自分自身のスキルを身につけることで究極のリスクヘッジに繋がるという捉え方もできます。
当社運営のSTRATEGY:BOOTCAMPでは、実際に戦略コンサルティングファームで面接官を行っていた講師チームによる経験の蓄積から、戦略コンサルティングファームでの働き方やその後のキャリアパスについても詳細にお伝えすることができます。
戦略コンサルティングファームへの就職・転職をご検討されている方や、ポストコンサルキャリアについて知りたい方は、是非お気軽に無料カウンセリングでご相談ください。
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